よく一般に依怙贔屓などという言葉が使われます。辞典によると一方的にばかりひいきするとあり贔屓は特に気に入って目をかけ、ひきたてるなどとあり人を差別するようなあま
しかしこの依怙というのは大事な仏教語であります。依とは「よるべ」「よりどころ」怙とは「たのみとする」「ささえとする」ということで、
仏典の中に人生の荒波にもまれてたよるすべのない衆生に対し仏様が私達の依怙にな
仏様は人間のように依怙贔屓をなさいませんので、私達は安心して仏様によりそいたのみにすることが出来ます。
道元禅師は中国の正覚大師慧可禅師を「まことにこれ人天の大依怙なり人天の大導師なり」と
大本山護国寺貫首 岡本永司