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御前様こと大本山護国寺第五十三世貫首 岡本永司大僧正台下を慕う有志が、御前様の許可を得て作成しているブログです。

2011年11月

八部衆



「八 部 衆

 

 インド神話に出て来る神々の中で仏教に採り入れられ、仏法守護となった八種の神々である。

 

一、天 インド神話の総称。天は梵天、帝釈天のように鬼神の中でも最も果報の部類に属している。

 

二、竜 水中に住み、雨を呼んで大地に豊穣をもたらす神、蛇を神格化した像、中国、朝鮮、日本では霊獣で想像上の動物、仏教では竜王として仏法守護の神となる。

 

三、夜叉 梵名ヤクシャの音写、捷疾鬼とも呼ばれている。インド神話の中で人を害する暴悪の鬼だが、仏教に採り入れられ毘沙門天の家来となり、仏法守護の鬼神となる。

 

四、乾闥婆 梵名ガンダルヴァの音写で尋香、食香などと漢訳されている。インド神話で香を食べる妖精で音楽の神で、仏教に採り入れられ、胎児、小児の守護神となり帝釈天に仕える、獅子冠をつけているのが特徴である

 

五、阿修羅 梵名アスラの音写で、非天、不端天とも訳される。修羅ともいう。インド神話で戦争を好む神で常に帝釈天と争っていた。仏様に入り守護神となる。

 

六、迦楼羅 梵名ガルダの音写でインド神話に出て来る大鳥で悪竜を常食する鳥の王で、仏教に採り入れられて梵天大自在天、文殊などの化身とされ仏法守護の神となった、金翅鳥と同一視されている。不動明王の火焔光背をカルラ焔というのはこの鳥が羽をひろげた形に似ているところから来ている。

 

七、緊那羅 梵名キンナーラの音写で馬頭人身の鬼で天上で音楽の神とされている。美しい声をもつ歌神、乾闥婆と並んで音楽神として八部衆となる。

 

八、摩睺羅伽 梵名マホラガの音写で大蛇を意味する無足で地をはう竜といい、体は人、首蛇の姿で音楽の神として仏法守護の神となる。
 
 大本山護国寺貫首 岡本永司

依怙贔屓

「依 怙 贔 屓」(えこひいき)

 よく一般に依怙贔屓などという言葉が使われます。辞典によると一方的にばかりひいきするとあり贔屓は特に気に入って目をかけ、ひきたてるなどとあり人を差別するようなあま­り感心した言葉ではありません。

 しかしこの依怙というのは大事な仏教語であります。依とは「よるべ」「よりどころ」怙とは「たのみとする」「ささえとする」ということで、
­子供が親を心だのみにし、生徒が教師を心のよりどころとするような関係を申しております。

 仏典の中に人生の荒波にもまれてたよるすべのない衆生に対し仏様が私達の依怙にな
­るということが記されております。観音経の中に「観世音浄聖於苦悩死厄能為作依怙」とあるように私達が苦しみ悩んでいる時や、病気や死に直面して不安にさいなまれておる時­、観音様は私達の依怙になって下さることを誓っておられます。

 仏様は人間のように依怙贔屓をなさいませんので、私達は安心して仏様によりそいたのみにすることが出来ます。
­又仏様ばかりではなく高徳の祖師の方々も皆私達の依怙となって下さっております。

 道元禅師は中国の正覚大師慧可禅師を「まことにこれ人天の大依怙なり人天の大導師なり」と
­敬っておられますが、道元禅師も弘法大師、伝教大師等の方々も日本人の大依怙になられました。私達も修行を重ねて出来れば人の依怙になりたいものであります。
大本山護国寺貫首 岡本永司

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