法要に用いられる楽器や修行寺に用いられる鳴物には多くの種類があります。鐘磬の鐘は梵鐘(洪鐘)のことで磬は導師の座の右側にある平らな金属製の打ち鳴らしをいいます。そのほか梵鐘を小型にした半鐘、祈祷や法要に用いられる太鼓や錫杖、或いは鐃鉢、木魚、修法や詠歌に用いられる鈴・。神社、寺院の礼拝の折りに鳴らすスズや鰐口等をすべて梵音具といいます。

これらの仏具をよくよく考えてみると二つの使用目的が考えられます。即ち
梵鐘半鐘魚板のように大衆に法要の開始や修行僧の入浴、食事等を知らせる合図に使うものと・磬・木魚・音木のように法要に用いられる二種類に分けられます。しかしこれらは前述のような目的に使われるばかりではなく、大変深い意味を含んでおります。たしかに梵鐘や半鐘、磬や木魚などは人を呼び集める場合や読経の声を合わせたり、経の始まりを知らせるために使われます。

それだけなら単なる道具と異なりません。この梵音を聞く者は私達人間ばかりでなく、その響きや音は我が心の奥深くに伝わると共に、地獄・餓鬼・夜叉・鬼神などが多くの異次元の世界に堕ちている衆生にも伝わります。

梵音具を鳴らす時、その音は現実を越えた異次元世界、即ち霊界の亡者のために聞かせる仏の説法の声であります。そのように心得て、皆様もご自宅で仏壇の綸を打ち鳴らす時は、深い意味を心に念じて打ち鳴らして頂きたいものであります。
 大本山護国寺貫首 岡本永司


【お知らせ】

日曜あさ9時は護国寺へどうぞ。本堂で観音経を唱え、その後、御前様のお話が聞けますよ。毎週日曜あさ9時、護国寺本堂へ直接おいでください。申し込み不要、参加費は無料です。護国寺へは東京メトロ有楽町線護国寺駅下車、1番出口をご利用ください。

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